俗気、半端ないって

 今日は以前から楽しみにしていた、南禅寺界隈の別荘庭園群の内の一つを内覧できるツアーに行ってきました。通常は非公開で、施設側からブログ・SNSには書かないように、というお願いが出ているので名称は伏せておきます。・・・もっともこのブログは影響力0だからそこまで神経質にしなくてもよいと思うけど。

 いや~素晴らしかったっす、元々の土地の形状と琵琶湖の疎水を利用して滝など水の流れをうまく配置したお庭とそれに調和した建物。違うか建物がメイン?いやどっちも。・・・本当にどの角度から見ても飽きない、スキのないお庭だった。

 今まで何度も所有者の変遷があって、現在の所有者さんが購入されたときには、庭も建物もかなり荒れていたということだから、お金をかけてこんなに素敵になったところを無関係な私どもに見せてくれるだけでもありがたい。ありがとうニ〇リさん!

 ・・・なんだけど私は建物とお庭を見に行ったつもり、なのだが、しつらえというか調度品の見せ方なんかにちょっと引っかかるものがあって。はっきりいってうざい。

 なんせ後付けの(と思われる)美術品のコレクションがあっちこっち所狭しと飾ってあるのだ!床の間には掛け軸が2幅、対でもないのに。飾りきれないほどたくさんお持ちなんでしょうけど。さらにその前に焼物、みんなビッグネーム。あっちには象牙1本ドーン!有名日本画家の友禅バーン!ダメ押しで象牙五重塔ダーン!・・・といったぐあいで見て見てーって感じ。「過剰」です。すみません、高そうなのはわかるけど趣味悪くね?いや一つ一つは名品なんだと思いますけど・・・

 建物の説明も後のほうはほとんどブルガリエルメスなどの一流ブランドさんが見学に来た、といったことばかり。本当なんだろうけどげんなり。数寄屋建築や茶の心とは方向が真逆じゃないの・・・?

 良くも悪くも強烈な印象が残る場所になりました。